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非エンジニアがClaude Codeでツールを作ってBOOTH・noteで売った話

「非エンジニアでもClaude Codeで何か作れるのか」——よく聞かれるので、実際に作って売ったものを一度まとめておきます。

私はプログラミングの学校に通ったことも、仕事でコードを書いたこともない会社員です。それでもここまでに、配信ツール一式・小説推敲ツール・名前ジェネレータ・BOOTH売上分析ツール・なろう作家向け解析ツール・TRPGシナリオエディタと、性質の違うツールを作りました。BOOTHとnoteで販売しています。

この記事では、何を作ったか、どう作ったか、値段をどう決めたか、そして売れたものと売れなかったものの傾向を書きます。売上の具体的な金額は出しませんが、「実際どうなのか」の手触りは伝えられると思います。

作ったもの一覧

配信で使う道具から、創作を支援する道具まで、作ったジャンルはばらばらです。

配信ツール

創作支援ツール

分析ツール

作ったものに一貫したテーマはありません。強いて言えば、「自分が欲しかったもの」を作っています。配信するときに欲しかった機能、小説を書くときに欲しかったチェック機能、BOOTHで売り始めてから欲しくなった集計機能——順番に困りごとが変わって、そのたびに作った結果がこの並びです。

どうやって作っているか

作り方はどれも同じです。Claude Codeに「こういうものが欲しい」と伝えて、対話しながら形にしていきます。

コードは書けないので、動くかどうかは実際に触って確認するのが私の役割です。ボタンを押して意図どおりに動くか、数字が合っているか、スマホでも崩れないか。おかしければ「ここがこうなってほしい」と伝え直します。プログラミングの知識より、「何が欲しいか」と「今の動きの何がおかしいか」を具体的に言葉にする力のほうが、ここでは効いている感覚があります。

もう1つ大事にしているのが、外部通信をしないツールにすることです。文章ドックもネームフォージも、原稿や設定を外部のサーバーに送らない、ブラウザの中だけで完結する作りにしています。小説の原稿を扱うツールで「データがどこかに送られているかもしれない」という不安を持たれたら、それだけで使ってもらえません。ここは非エンジニアだからこそ、逆に安全側に振っています。

正直に書くと、「動くもの」と「売れるもの」の間はかなり遠い

ここは誤解されたくないので、はっきり書いておきます。Claude Codeを使えば、それっぽく動くものは数時間でできます。ただ、そこから人に渡せる状態にするまでが長いです。

たとえば文章ドックは、動くようになった後に品質チェックを重ねて、40件の不具合を直しました。48万字の原稿を読ませてもクラッシュしないか、特殊な文字が混ざっても壊れないか、古いブラウザでも動くか——こういう確認を1つずつ潰しています。

ネームフォージも同じで、24件直しました。しかも生成した名前が実在の人名と一致してしまうケースが7件見つかって、そこは差し替えています。3,000件を一気に生成させて落ちないかも確かめました。

この「動いた後の作業」が、体感で全体の7割くらいを占めます。そしてこの部分は、AIに任せきりにはできません。何が壊れているかを見つけるのは、結局は自分で触って気づくしかないからです。

なので「Claude Codeがあれば誰でもすぐ売り物が作れる」とは、私は言えません。作ること自体のハードルは確かに下がりましたが、下がったのは入口だけというのが実感です。

かかるお金の話

もうひとつ、あまり語られない現実があります。Claude Codeを使うには有料プランが必要です。

公式の料金ページによると、2026年8月時点でこうなっています(米ドル表示)。

プラン月額Claude Code
Free$0使えない
Pro$20(年払いなら$17)使える
Max$100〜使える(Proより多く使える)

つまり作る側には毎月の固定費がかかります。年間に直すとProで$240前後、円換算すれば数万円です。

そして、ここが実際にやってみないと分からない部分なのですが、Proプランだと1つのツールが完成する前に使用制限に達することがあります。「あと少しで直る」というところで止まって、制限が解けるまで待つ。この待ち時間が地味に効きます。ツールを1本仕上げようとすると、作業が何日かに分断されることは珍しくありません。

私自身は、いまMaxプランを使っています。月$100〜と決して安くはありませんが、作業が途中で止まらないことを優先しました。本気で作り込もうとすると、結局ここに行き着くと思います。

ここまで踏まえると、判断はけっこうはっきりします。この記事で挙げたツールを全部買っても合計1万円ちょっとで、Maxプランの1か月分に届きません。

もちろん自分で作れば他のものにも使い回せますし、作ること自体が楽しいという価値もあります。私はそちら側の人間なので、コストを承知で続けています。ただ「このツールが欲しいだけ」なら、作るより買うほうが圧倒的に安く済みます。ここは正直に書いておきます。

※プランの価格や使用量の条件は変わることがあります。最新の情報はClaude公式の料金ページで確認してください。

値段はどう決めているか

無料版と有料版を分けて、無料で使い切れる範囲を広めに取るのが基本の形です。文章ドックもネームフォージも、無料版だけである程度実用に足りるようにしてあります。有料版は、使い込んだ人がもっと便利にしたくなる機能——台帳機能や全スタイル解放など——を足す形にしています。

価格帯は¥500〜¥2,500です。高いものほど機能が多く開発に時間がかかったもの、安いものほど単機能で作りやすかったものです。ここは特別な計算式があるわけではなく、「これくらいなら気軽に試してもらえるだろう」という感覚で決めています。

売れたものと、そうでないものの傾向

正直に書くと、どれも均等に売れているわけではありません。

動きがあるものに共通しているのは、「困っている人がはっきりいる」領域だということです。小説を書く人には推敲の悩みが必ずあり、TRPGのGMをやる人には名前決めの悩みが必ずあります。悩みが具体的なほど、ツールの説明も具体的にでき、届けやすくなります。

動きが鈍いものは、配信ツールの単体版7本です。理由ははっきりしていて、統合版のCastBentoと機能が重なっているからです。単体版はCastBentoが生まれる前に作ったもので、いまはCastBentoのほうが便利なので、そちらに流れるのは自然な結果だと思っています。

この経験から学んだのは、「同じ悩みに複数のツールで応えない」ということです。統合版を作ったら、単体版は役割を終えたと割り切ったほうがいい、と今は思っています。

自分で作るか、出来上がったものを使うか

ここまで読んで、進む道は2つに分かれると思います。

自分で作ってみたい方へ。 入口のハードルは本当に下がっているので、やってみる価値はあります。ただ前の章に書いたとおり、時間がかかるのは「動いた後」で、しかも月額のプラン代がかかり続けます。土日を何度か潰す覚悟と、月々のコストを納得できる方には向いていますし、その過程自体がかなり面白いのも確かです。作業が重くなってきたときの対処は、こちらにまとめています。

「作る過程には興味がない、結果だけ欲しい」方へ。 それも当然だと思います。小説を書きたい人が欲しいのは推敲ツールを作る時間ではなく、推敲が終わった原稿です。上に挙げたツールはどれも無料版から試せるものが多いので、まず触ってみて、合わなければ使わなければいいだけです。私が数か月かけて潰したバグの分は、そのまま省略できます。

そして実際に作って売り始めた方には、次に必ず「いくら儲かっているのか」という問題が来ます。BOOTHの手数料を引いた本当の手残りを出す方法は、こちらに書きました。


作っているものの詳細はプロフィールにもまとめています。何を作っているか気になった方は覗いてみてください。


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